出産前
女性のライフステージとは
女性のライフステージは、その時々の生活環境や年代により様々に移り行くものです。女性のライフステージに応じて、ケアを合わせていくことが必要となります。
女性は、そのライフステージによって女性ホルモンの分泌量が大きく変化します。エストロゲンは、思春期になると分泌が高まって初経(初潮)を迎えますが、更年期になると急激に低下して、閉経を迎えます。カラダが女性らしくなることや更年期のイライラやほてりなども、ホルモンの変化に伴う症状です。
女性の心やカラダは、一生を通じて、ホルモンの影響を受けているのです。末包クリニックは、女性のライフステージをサポートし続けることができるクリニックを目指します。
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子宮頸がん
子宮頸がんとは、子宮の入口に発生するがんです。検診によって早期発見しやすく、完治が可能です。性行為によりヒトパポローマウイルス(HPV)に感染することが主な原因です。感染してもほとんどは自然に消失しますが、消滅せずに感染が持続すると、がんに進展することがあります。早期に発見すればがんを防げますが、ほとんど症状がないため定期的な検診が重要です。
性感染症検査
エイズ、淋病、梅毒、クラミジア、膣カンジダ症、膣トリコモナス症など、性行為によって感染する病気の総称を性感染症といいます。感染に気づかずに知らない間に他人に
うつしてしまうことは避けなければなりません。感染を心配の方は早めに検査してください。
クラミジア感染症
- 自覚症状が少なく、気がつかないうちに病気が進行
- 子宮や卵巣にまで炎症が広がり、不妊の原因になることも
<自覚症状>
- おりものの増加、頻尿や排尿痛、性交後の性器出血
- 上腹部痛を伴うこともある
性器ヘルペス
- 一度感染すると、抵抗力が落ちたときに再発することも
- 妊娠中に発症すると、出産時に子どもに感染する恐れ
<自覚症状>
- 性器の水疱、そけい部のリンパ腺の腫れ、かゆみ、痛みなど
- 自覚症状がない場合もある
尖圭(せんけい)コンジローマ
- ヒト・パピローマウイルス(HPV)により感染
- 再発しやすいので、徹底的に治すことが大切
<自覚症状>
- 男性は性器に、女性は腟や外陰部などに薄茶色や灰色のイボ
- 痛みやかゆみはない
トリコモナス膣炎
- 寄生虫が腟内に入り込むことにより感染
<自覚症状>
- おりものが増え、臭いが強くなる
- 性器付近に強いかゆみ
淋菌(りんきん)感染症
- 女性は自覚症状が少なく気づきにくい
- 症状が進むと子宮から卵管まで広がり、子宮外妊娠や不妊症になることも
<自覚症状>
- 男性は尿道からの膿、排尿痛
- 女性はおりものが増え、臭いが強くなる
- 外陰部のかゆみ、排尿痛など
HIV感染症(エイズ)
- ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染により起こる
- 感染してから発症するまでの潜伏期間が6ヵ月~10年以上と長い
出生前診断
生まれてくる赤ちゃんに先天性の病気、奇形、染色体異常がないかどうかを調べる検査の総称を出生前診断といいます。
出生前診断の主な種類は以下のとおりです。
- NT超音波検査(胎児超音波スクリーニング検査)
- 母体血清マーカーテスト
- 新型出生前診断(NIPT)
各種教室
末包クリニックでは、お父さんやお母さんに向けて様々な教室を行っています。詳細は各種教室のご案内をご覧ください。